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〜ともだち〜

<へ・ん・し・ん>
  
ぼくは白竜。 名前は『ジープ』。
そして今居るところは、宿の前。
5日ぶりだ。
「ジープ、もう元の姿に戻ってもいいですよ! 」
あ、ご主人様の声。
ぼくは変身を解いた。
「キュー!!」
大きく背伸びをする。気持ちいい!!
やっぱりこっちの姿の方が、楽でいいや。
ぼくは、ご主人様の肩に飛び乗る。
かなり座り心地が良い。
この宿は新しいなぁ・・・。
「ジープ、今日もお疲れ様!ありがとv
 食べる物、持ってきますから、ここに居てくださいね。」
ぼくをソファーの上に置いてくれる。
ご主人様は、とってもやさしい。
 
あ、来た。美味しそうな匂い・・・!
ぼくは、翼をぐぅ〜っと広げ、パタパタ飛んで、
膝の上に着地する。
用意された食事-------。
食べさせてもらうと、すっごく美味しい。
モグモグモグ・・・
お腹いっぱいになっちゃった。
あぁ・・・眠いよぉ・・・。
寝ちゃおっかなぁ〜。
 

*********************************
 
 
<な・か・ま>
 
 
------ん?--------
あれぇ〜、まだ夜か・・・。
------まっくらだ------

パタパタパタッ!
ご主人様の枕元。
寝顔は、けっこう、あどけない。
カプッ!って噛んじゃお〜っかな♪
他のみんなは、『はっかい』って呼んでるんだ。
ぼくのご主人様であり、一番のしんゆう。
 
パタパタパタァ!
こっちに寝てる人は、『ごじょうさん』。
気が向いたら、なでてくれる。
とてももいいやつ。
なんだかぼくと同じ匂いがする・・・。
この人は真っ赤だけど、僕は真っ白だ。
隣の部屋に行ってみよう!
 
「キュー!」
宙を飛ぶのは気持ち良い。
ふわっと浮く時が最高だ。
あ、見えてきた。
2人とも、よく寝てるや。
 
金色の髪の人は、『さんぞうさん』。
僕にとっては、一番あたり障りの無い人。
ごじょうさんと、ごくうさんは、この人に殺されるかもしれないけど、
ぼくが殺される心配は無いだろう・・・。
どうやら、4人のボスらしい。
 
パタパタッ!
こっちの、ちっこいのが、『ごくうさん』。
この人、一番うるさいんだ。
車になってるとき、後ろの方で騒ぐんだもん。
じっとしてて欲しい。
でも、最近、僕にジャンケンを教えてくれるんだ。
翼の開き具合で、『グー』・『チョキ』・『パー』が、出きるようになったんだよ。
こいつの遊び相手になってやるのも、大変だ。
でもね、キライじゃないよ。
動物の匂いがする。
いいライバルかもしれない。
 
ご主人様の好きな人は、ぼくも好き。
みーんな、と・も・だ・ち。
一緒に居ると、たのしいから。
 

あ、ドアが開いてる!
外に出てみよーっと!
 

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<ぼ・く>
 

あっ、斜め下45度に、この宿に住んでいる黒猫ちゃん、発見。
「キュー!キュー!」
「・・・・・」
ぼくとお話しようよ!
黒ちゃんの横に座ってみた。
しばらくねばってみたけど、彼女は何も答えてくれない・・・。
暗闇で光る目を、キラッと一瞬だけこっちに残し、
彼女は去って行った-----。
 
 
----さ・み・し・い----
 
 
夜になると、なんだか・・・・。
・・・みんな寝ちゃうからかな?
 
そう言えば、ぼくと同じ姿をしたやつに会ったこと無いなぁ。
この人たちに出会う前、大きなお城で、ぼくはオリの中に居た。
見つめる人たちが・・・
『カガクと、ヨウジュツのゴウセイブツ----
 そして、キンキのイキモノ------------』
そんな風に、ぼくのこと、言ってたなぁ・・・
なんのことか、さっぱり分かんないけど-----。
 
ぼくは、一人なのかな?

「あ!ジープ!ここに居たんですかぁ〜!探しましたよ!」
ご主人様の、やさしい声。
ほっとしている顔・・・。
ぼくを見つめて、にっこりしてる。
探してくれてたの?
体がスッと、持ち上げられ、
胸の中に、いだかれる。
-------温かい--------
「心配しましたよ・・・ジープ・・・。
 風邪引いちゃいますよ。
自分を大事にしてくださいね。
ん?どうしましたかぁ?
今日は一緒に寝ましょうか?」
「キュー!!!」
嬉しい!
ご主人様のほっぺたに、すりすり。
頭の方から背中を通り、しっぽの先まで・・・
ゆっくりと、何度もやさしくなでてくれる。
「キュ、キュ〜!!」
ご主人様、もっとなでて--------
「明日も、よろしく頼みますよv
 貴方が居ないと、旅を続けられませんからね。」
曇りの無いきれいな緑色の瞳が、微笑む。
ああ・・・ぼくは世界一、幸せかもしれない。
「キュー!キュー!キュー!!!」
ひつようとしてくれてるんだ・・・。
ぼくが居ないと、ダメなんだね。
ご主人様、だーいすきっ!!
ジープ、明日も、あなたのために、がんばるよっ!
 
ご主人様のベッドの中------
ぼくの瞳にやわらかく微笑むあなたが映る。
「キュ〜!キュ〜!」
このまま朝まで、
ぼくは、あなたをひとり占め。
どこまでも---どこまでも、ぼくを連れてってね。
一緒だよ。
ね?
お・や・す・みv 
ぼくの大好きな 『はっかい』------
          
                                          <完>

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リリーさんからいただいたお話です。 ジープから見た4人、そして八戒への思いですね。 全員好きだけど、やっぱり八戒のそばが一番・・・ですよね(^^;;。 ありがとうございましたv。
2000 08/24 written by Dr.Lily
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