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おなか空いた(八戒&悟空)


「八戒〜。はらへった〜」
悟空はいつも通りの挨拶で八戒の元へやってきた。
「どうしたんですか?朝ご飯はちゃんと食べたと思いますが・・・」
まだ朝ご飯の洗い物をしながら、ここ数日遊びに来ている悟空の相手をする。
「ん〜、さっき、外で遊んできたからかなぁ。どっちにしろ、お腹空いたよ〜」
「ほんと、悟空はいっつもお腹空いて居るんですねぇ」
思わず苦笑してしまう。
「しょーがないだろー、減るモノは〜」
「いえいえ、お腹がすくことを責めているわけではないのですよ。なんでそんな
に空くスピードが早いのか、疑問に思っているだけです」
「う〜ん、それは俺の方が聞きたいよ。どんなに腹一杯食っても、どんどん腹が
空くんだよなぁ」
そういって、悟空は自分のは腹をなぜた。
「このお腹にどれだけの食べ物が入るのでしょうネェ・・・」
ついつられて八戒も座っている悟空のお腹を触ってしまう。
「あっ・・・」
「おっと、すみません、つい・・・」
八戒は思わず手を引っ込める。
「・・・別にいいけどさ」
悟空も何となく顔を赤らめている。
「んっ、コホン。前に三蔵が言っていましたね。『悟空は五百年間石牢にいたか
らその分欠食なんだ』ってね」
「ん〜、そうなのかなぁ。よくわかんないや。どっちかというと、あんまり長い
間だったから、良く覚えてないし」
「あ・・ごめんなさい、へんなこと思い出させちゃいましたね。すぐにご飯を作
るので、ちょっと待っててくださいね」
「あいよ〜」
ぱたぱたとスリッパをならしながら、八戒は調理台へと戻った。
とんとんと包丁を鳴らす音が響き始める。
じきにご飯のにおいもしてくることだろう。
そして悟空の空腹も充たされる。
気持ちも自然と充たされるのであろう。
しかしそれは・・・

FIN


2001 02/07 written by ZIN
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