牌にかけた思い




あなたのことが心から好きでした。
愛していると言っても過言ではないでしょう。
たとえ、あなたが我が城を廃墟と化した存在であったとしても、
あなたの存在はワタシにとってとても大きな存在となったのでした。
ワタシが城に帰ってきたとき、あの惨状を見ても対してなにも感じませんでした。
ただ、ああ、一人になったんだなぁ・・・と。
別に寂しかったわけではないはず。
どうせワタシは元々一人のようなモノでしたから。
それでもあなたの存在をあの地下牢で見たときに、ワタシの心は決まりました。
ああ、このヒトになら・・・・

そう、あなたのことが知りたい。
あなたのそばにいたい。
たとえ屍となってもあなたを見つめていたい。
むしろ屍の方が永遠にあなたを見つめていられる。
そう、あなたが殺してくれたのだから・・・

ワタシの恋は常にヒトのそれとは違う。
今までがそうだった。
常に結局振り出しに戻ってしまう・・・
これからもそうだと思っていた。
でも、あなたとの出会いは違った。
ワタシはあなたを見つけてしまった。
たとえあなたの胸にこの思いが届かなくても、
ワタシの思いがあなたまで伝わらなくても、
それでもかまわない。

だからこそ、結局あなたに手を出してしまった。
己を削って・・・
あなたの大切なモノを傷つけて
奪って、追いつめても・・・
それでも振り向いてもらえなかった。

2度目に殺してもらったとき・・・
ようやくあなたの胸の中にいられた。
結局ワタシの気持ちは伝わらなかったけど・・・
結局ワタシは自分の思いに絶えきれなかったけど・・・
あなたの胸で死ねて・・・
あなたに殺してもらえて・・・

ワ・タ・・・シ・・・・・・・・・・・は・・・・・・・・・・・・






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