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川の流れのように(最終話)

「ガウンッ!」
銃声が轟き渡る。
「ん?!」
「なんだなんだ、敵か?!」
「おやおや・・・そうきましたか」
それぞれがそれぞれに目を覚ましたようだ。
三蔵が銃を天に向けて打ったのだ。
「目が覚めたか?」
相変わらずの仁王立ちである。
「普通に起こすってのはできないのかねぇ?」
「ほぉ・・・この俺にヤサシク起こしてほしいのか?」
「あ、やっぱりエンリョしておきます」
悟浄は自分で言っておきながら三蔵に優しく起こされる自分を想像して力一杯遠慮した。
「なんだよぉ、敵じゃないのか、じゃあまだ寝る」
ごろんとまた寝に入った悟空を三蔵のハリセンが小気味良い音を立ててはたく。
「いい加減起きろ、この馬鹿猿!」
「いってぇなぁ!いつもいつも、気軽にパンパンたたくなよ!馬鹿になったら、どうすんだ?」
「安心しろ、少なくともそれ以上馬鹿にはならん」
「それにしたって・・・」
「なんだったら、こっちで頭を撃ってもいいぞ」
そう言って取り出したのはS&W。
「イイです」
「ようやくわかったようだな」
「僕は別にかまいませんけど・・・」
「相変わらずつけいる隙すらないな」
「キャラクターの違いでしょう」
「それだけとは思えんが・・・まぁ、いい。行くか?」
「ええ。それではジープ、またお願いしますよ」
「きゅう〜ん」
ジープはメタモルフォーゼを行い、車のジープに変わる。
いつもの配置に全員が乗り込むと、八戒が三蔵に声をかけた。
「どうしますか?」
「このまま上流に向かえ。おそらくはそれほど遠くない場所にわたる場所が有るはずだ」
「わかりました。それでは出発しましょうか」
「おう!」
全員の声がハモる。
進もう!前を向いて。

FIN

2000 06/19 written by ZIN
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