1994-2000 MEGA-Company Co.Ltd ALL Right Reserved


瞳の色01(4人)


「なぁなぁ、前にも言ったことが有るかもしんないけど、八戒の瞳って、綺麗な緑色
だよなぁなんでだろ?」
久しぶりに4人がテーブルにそろい、夕食を食べているときに、八戒の正面に座った
悟空がふとそんなことを気にした。
「くだらん、生まれつきに決まっているだろう」
三蔵は相変わらずそんなことには興味は無く、黙々と夕飯を食べながら、それだけ言
うと、また食事に戻った。
「ん?俺みたいに何か理由があるとでも思っているとか?」
「あ、いや、そう言う深い意味があったわけじゃないんだけどね」
悟浄はなるべく柔らかく言ったつもりであったが、悟空は気にしたようだ。
「ぁあ?俺がそんなことを今更深く気にしているとか思っているわけ?ほぉ、お猿さ
んにしちゃ、気が回るじゃん」
「猿って言うな!でも、結構その瞳の色のせいで苦労したこととかあんだろ?そう言
うのって、結構聞いちゃ悪いことのような気がしたからさ。八戒もそうだったら、悪
いような気がしただけさ」
ぷいと横を向きながらも、八戒の反応を待つ。
悟空は悟空ながらに瞳の色の意味を多少は気にしているのだ。
「特に意味はないんですよネェ。僕の場合」
その言葉に悟空はホッとした表情になり、話の続きができることに、ヨロコビの表情
を持って八戒の方を再び向いた。
「僕は花楠と同じ瞳の色で、花楠の瞳もすごく綺麗でした。でも、僕たちは親の顔を
はっきりとは覚えていないんです。コレで、僕と花楠の年がいくらかでも離れていれ
ば、花楠がどういう感じだったか、話してくれたかもしれないんですけどね」
そうはいってみたが、花楠の性格上、知っていてもそんな話はしないんだろうな、と
少しだけ自嘲気味な笑みがこぼれた。
「へぇ、ってことはさぁ、二人だけの緑色の瞳なのかもしれないな。いいな〜なんか、
つながっている感じがして」
「悟空だって、綺麗な金色じゃないですか・・・僕は結構好きですよ。あなたの瞳の
色」
「へへ、ありがと、八戒。でも、ものすごく昔、この瞳の色はわざわいを呼ぶって言
われたことがあって、あんましいい気はしないんだよね〜」
思ったよりも悟空がこの話題を持ち出したことには意義があったようだ。

つづく・・・

2000 05/30 written by ZIN
1994-2000 MEGA-Company Co.Ltd ALL Right Reserved

Main Site  ■Circle Site  ■GAME News Site  ■Cyber Drink Site
The Main System Produced By MEGA-Company. Generated from HAZER Operating System.