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そんな疑問を持ち始めたのは先日のコトだった。
何の気無しに始めた誕生日の話題になり、自分たちの誕生日を一通り言い合った。
それぞれの誕生日を自分と悟空は祝うことに賛成し、
三蔵と悟浄はくだらないことだと一笑に伏した。
そんなとき、ふと思い出したのだ。

花喃の誕生日を・・

もっとも、双子であるのだから、自分と同じであるのは当たり前といえば、あまりに
当たり前なのであるが、すでに忘れかけた自分に自己嫌悪する。
こんなに好きだったのに。
いや、あんなに好きだったのに、と言うべきか。
自分の存在を否定してでも守りたいと思った相手。
お互いが片割れだと素直に思い、自分を補完するのは相手だと誓い合ったはずなのに。

忘れかけている・・・

誕生日はきっかけにすぎないのかもしれない。
人はものごとを忘れる。
ましてや悲しい出来事など、忘れるべき物なのかもしれない。
それでも、自分は絶対に忘れることはないと思っていた。
それだけ自分にとっての彼女の、花喃の存在は特別だったから。
必要不可欠だったから。
自分以上の存在だったから。


2000 10/11 written by ZIN
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