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「俺は生まれて死ぬまで、俺だけの味方なんだよ」

その言葉は、本当に自分が発したものだっただろうか?
彼らと供に合わせただけではなかったか?
そんなことは十分に解っている。
それでも、生きることを決めたのだから、前に進まねばならない。
あのとき、三蔵に今後をどうするかせまられ、そうした。
「死ぬよりも、つらいことはある」
確かに死ぬよりも生きることがつらい。
死ぬのは簡単なことだ。
そこでぷっつりと終わってしまう。
何も考えない。
何も感じない。
生まれ変わると入っても、所詮はまやかしにすぎない。
不確定要素の多い輪廻転生など、誰が信じようか。
死はすべてを分かってしまう。
生まれてからずっと自分のためにだけ生き、しぬまでずっと自分のために生きる。
なんと素直で、なんと難しいことだろうか?
自分にそれができたか?
これからもそれができるか?
否
だからこそ、自分は彼らと供にいるのではないか?
自分を見つけるために。
生きることを選んだにもかかわらず、前に一歩進めないから。
小さくてもいい。
その一歩を踏み出せないでいる。
そんな自分をごまかすために。
彼らと供にいる?
そんな自分が彼ら供にいてもいいのだろうか?
自分のためにも生きられず、愛する人をも守れなかった自分が。

トモニイテイイノダロウカ・・・

2000 10/13 written by ZIN
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